映画「滑走路」


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映画館でみた予告が
大切なこの作品との出会い

※レビューではありません
詳しいレビューを探している方は
別の方のブログをご覧くださいね

きみのため
用意されたる滑走路
きみは翼を
手にすればいい

萩原慎一郎 歌集「滑走路」

歌人・萩原慎一郎さんの
遺作となった唯一の歌集が
映画化

歌集「滑走路」は
令和2年9月25日初版
令和6年1月現在では
第9版まで重版決定されたそう

弟さんでギタリストの
萩原健也さんのインスタで
いつも嬉しいニュースを
拝見しています

映画をみた後すぐに
歌集を手に入れ
ずっと何度も
読み返しています

歌集のあとがきを書き
すべての入稿をすませた
その後
出版を待たずして
自ら命を絶たれたと知り

自分よりも一回りも若い
才能にあふれた方の
その選択が

とても悲しく
とても身近に
感じられたのを憶えています

映画は
歌集をもとに作られた
オリジナルストーリーですが

監督・大庭巧睦さん
脚本・磯村さや香さんをはじめ
製作に携わった方々の

『萩原さんが生きておられたら
どういう映画化を望むだろうか』
との想いを
すみずみまで感じることができます

あの日、
あなたの言葉が、
生きる翼をくれた。

映画「滑走路」予告編より

歌集を最初に読んだとき
自分も若いころに感じた気持ちや
体験したようなことがあるような

静かに内側を巡る想いや
心が熱く動くような
感情が
ぐちゃぐちゃに心地よく
蘇ってくる感覚がありました

読む人によって
その時によって
心に響く歌が違うと思います

一度手に取ってみてください

萩原さんの歌は
誰かにとても優しいのです

ご自分がとても辛いのに
誰かの背中をそっと
押してくれる

この世界に
もう少しとどまって
歌を聴かせて欲しかった
そう思う悔しさと

そんな萩原さんの選択は
肯定はできなくても
受けとめて
寄り添っていかなければと

そしてずっと忘れずに
一緒に
生きていこうと思いました

忘れられないよ
もしもが叶う世界でも
あなたの
読みかけの人生の
栞となれたことを

映画「滑走路」主題歌
『紙飛行機』Sano ibuki

一期一会
その言葉を実感するような
切なすぎる歌詞とメロディは

最後に流れることで
この映画「滑走路」を
完結させてくれます

誰かと共有する時間は
ほんの少しかもしれない
そのとき限りかもしれない

だから
知らない人とでも
丁寧に接するようにと
そのとき心に決めました

エンドロールとともに
流れる『紙飛行機』は
オリジナルよりも長い前奏で
物語の余韻を
そっと和らげてくれます

優しくて切ない
そしてどこまでも温かい
この曲を脳内リピートしながら

帰りの車で
涙が止まりませんでした
本当に素敵な曲です

Sanoさんの曲には
心をギュッと掴まれます
物語との親和性が
ハンパないのです

20代で
こんな素敵な曲を生み出す
Sano ibikiさんという人に
とても心惹かれます

ぜひ聴いてみてください
本当に素敵ですから

『紙飛行機』のPVは
もしもの世界のようで
中学生パート主演お二人が出演され
温かい世界観が安心をくれます
YouTubeで観ることができます

もしこの映画をご覧いただき
もっと深く知りたいと
感じていただいた方は

劇場版プログラムも
Kindleで配信されていますので
一緒にご覧になることを
お勧めいたします
DVDも発売されています

前に進もうとしていた
萩原さんとともに
歌集「滑走路」
小説「滑走路」

これからも
私たちの中で
生き続けていくことでしょう
ずっと

今日もただ ここに在ることに感謝✨

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